依頼内容：当て逃げをしていないことをドライブレコーダーの映像で証明してほしい
解析結果：依頼者様が当て逃げをしていないことを証明。相手は被害届を取り下げ。
今回の依頼は、ある日、突然警察から連絡があり、依頼者様が当て逃げをしたとの被害届が出ているため、その件で警察に呼び出されて取り調べを受けることになります。
被害を主張している相手方は、交差点内を運転中に、依頼者様が後方から衝突をして、その後に停車することなく悪質な当て逃げをしていると主張しており、その証拠としてドライブレコーダーの映像を提出してきており、このままでは依頼者様が当て逃げ犯にされてしまうので何とかしてほしいとのご依頼です。
実際に当て逃げをしているのか、していないのか？
警察に提出されている相手方のドライブレコーダーには、確かに一瞬衝撃のような振動があり、その後にその場を立ち去る依頼者様の車両映像しか記録されていない為、依頼者様の車両に取り付けられていたドライブレコーダーの記録映像を解析し、本当に当て逃げをしたのかしていないのかを判断していくことになります。
このままでは、相手方のドライブレコーダーに記録されている一瞬の振動が後方から衝突されたとの主張を証明することになりかねない為、その振動がどのような理由で発生しているのか？、本当に衝突をしているのかをドライブレコーダーの映像を見ながら確認していくことになります。
この時点で既に被害届が出されていて、最初から警察が介入している事案になりますので、万が一にも間違った対応をすることは出来ません。
依頼者様のドライブレコーダー映像を解析した所、この映像には音声も記録されているため、映像と音声の解析を同時に行い、正しい事実を導き出すことになります。映像を確認すると、交差点で右折をしようとしている相手方車両が青信号なのに突然急ブレーキを踏み、慌てて急ブレーキを踏む依頼者様の動作が確認できます。
その際に、2つの車両がかなり接近していており、一瞬ぶつかったようにも見えない訳ではない為、この部分を重点に映像と音声を解析した結果、実際には物理的な衝突はされていないことが分かり、相手方が交差点を進行中に悪意を持って踏む必要が無いのに突然、急ブレーキを踏んでいたことが分かりました。
そのことを依頼者様に伝え、必要であれば鑑定書を発行する旨をお伝えした所、こちらで報告をした報告書を持って警察に出向き、実際にはぶつかっていないこと、必要であれば鑑定書を提出することを伝えると、その後に相手方から被害届の取り下げが行われることになりました。
どうやら、悪質な行為で当て逃げにあったと主張している事情があるらしく、黙って相手の主張を受け入れていたら、大変な状態になっていた事になります。
車を運転中はどのようなトラブルに巻き込まれるか分かりませんので、必ずドライブレコーダーはつけておいた方が無難であるといえます。