依頼内容:自宅から度々金銭が無くなるので、自宅内に多数の監視カメラを設置。しかし犯人が記録されていないので原因が知りたい。
解析結果:映像解析から、お預かりした防犯カメラ映像を確認した所、金銭を盗んで玄関から出入りする人物が確認できました。
今回の依頼は、自宅内から度々金銭が無くなるため、自宅内及び自宅の玄関周辺に多数の監視カメラを設置して24時間監視をはじめたものの、その後も金銭が無くなる事件が発生するにも関わらず、犯人らしき人物の姿が監視カメラ映像に全く記録されていない為、その原因を教えてほしいと言った相談内容です。
通常、映画の世界ならともかく、実在する人が防犯カメラに記録されない状態でその場所を移動することなど出来ませんので、監視カメラが複数設置されており、それが24時間常に稼働しているのであれば、必ず金銭を外部に持ち出している人物が記録されているはずですから、それが全くない時点で不自然な状態です。
では、一体なぜ?、金銭を盗んでいる犯人の姿が監視カメラに記録されないのでしょうか?、依頼者様はもしかしたら遠隔攻撃をされているのかもしれない、犯人が監視カメラのシステムに侵入して記録を書き換えているのかもしれない、強力な電磁波を発生させてカメラの誤作動を起こしているのかもしれないとおっしゃいます。
ただ、その話のどれを聞いても現実的にはありえないものばかりであり、念のため現在設置している監視カメラのシステムを確認してみた所、完全なオフラインで運用していることが分かり、外部からネットワーク経由で侵入することなど不可能であり、ファイルも改ざんできないように特殊なコーデックが採用されています。
よって、金銭を盗んでいる人物が、映画のようなハッキングをして映像を改ざんしている訳ではありませんし、強力な電磁波についても、イージス艦に搭載されているような巨大なレーダーを浸かっているのでしたらともかく、ご自宅付近にそのような設備はありませんし、そんな強力な電磁波なら人間のほうが持ちません。
そのことを詳しく納得して頂くまでご説明したのち、お預かりした映像を全て確認した所、普通に金銭を保管してある部屋に出入りし、更に玄関から出入りしている人物が防犯カメラに記録されていおり、そのことから、誰が金銭を持ち出しているのかが特定できたのですが、それは依頼者様にとっては以外な人物だったようです。
玄関から堂々と出入りをしてるのは、実はこのご依頼者様の親族であり、そのため、カメラに記録されていても全く気にしなかったようで、他に該当する部屋に出入りしている映像に記録されている人物は見当たりませんから、この状態で金銭が頻繁に無くなるのであれば、その人物が持ち出している以外には考えられないといえます。