依頼内容:現在マネージメントをしているシステム開発案件が炎上して手がつけられない、どうしたらよいのか?
解析結果:すべての書類をお預かりして問題部分を確認、納期を逆算し、必要最低限の改善で対応するようにしました。
今回はシステム開発案件が大炎上してしまい、手がつけれなくなり納期が迫っているため、何とか対策する方法ないのか?、と言った相談をいただくことになりましたが、日本のシステム開発案件というのは、最初は皆さん機嫌よくやっているのですが、次第に状況が悪化してきて、最後には手がつけられなくなることがよくあります。
その際に、プロジェクトマネージャーは全責任をとって対応をしないといけないのですが、もう手がつけられなくてどうしていいのかわからない状態で、結局納期を守れずに大変な状態になることも少なくなく、動かないシステムをリリースしてしまって、顧客と大揉めになることも普通ですから、それをなんとか回避したい相談です。
この時、既に内部関係者では解決できない状態になっていることが多く、最終的にプロジェクトマネージャーの判断により、外部の専門家に依頼をして、現状の状態を把握したのち、どのように改善をしてたらいいのかを決めて、実際にそれに合わせて納期を逆算してから修正作業を行っていくのが一般です。
実際にすべての書類及び実装データ、データベースのデータをお預かりして、解析をはじめてみると、設計書が全く無いので確認してみれば、プロジェクトマネージャー曰く、設計書はあるのですけど、実態とは全く異なる書類なので見ても意味が無い為、ソースコードレベルで判断してくださいとの回答でしたが、これもよくある話。
仕方がないので大量のソースコード、JSPのViewの確認をしてみた所、予想通りスパゲッティ状態になっており、規約は完全に無視したコーディングがいたるところに見られていて、もはやフレームワークがフレームワークとして機能しておらず、これで仕様どおりにシステムが動作するのであれば、それは奇跡といえる状態になります。
これ、今の実装担当者に指示を出しても多分難しいだろうと判断できたため、全てこちらで修正を行うことにして、危険な箇所を事前に書類にまとめ、次のフェーズで改修するようにしておき、今回のリリースに関しては、ギリギリ仕様通りに動作する修正で対応することにしました。
できれば完全に修正をしたかったのですが、それが出来るような状態ではありませんので、納期を逆算して出来る範囲での修正で何とかきりぬけた対処療法になりますので、これから、プロジェクトマネージャーさんには相当な試練が待ち構えていることは、当然の話になる状態です。