依頼内容:会社にレンガを投げつけている相手が誰なのかを防犯カメラ映像から特定して欲しい。

解析結果:防犯カメラの映像が大変悪く、対象人物が誰なのかは特定出来ませんでしたが、可能な限りの結果をお伝えしました。

 

今回のご依頼は、夜間の時間帯に会社の建物に対して、会社の前の道路から会社の車や建物に対してレンガを投げつけている人物がおり、その犯行を記録していた会社に設置されている防犯カメラ映像を解析して、その人物が一体誰なのかを特定して欲しいとのご依頼になります。

かなり悪質な事件になりますが、通常、興味本位でそのような行為をする加害者がいるとは思えませんので、何かしら事情があるようです。お預かりした防犯カメラ映像を確認すると、想像よりもかなり品質が悪く、ハイライトは飛びまくりであり、シャドー側はベタに潰れている為、鑑定用としてはかなり厳しい状態です。

加害者は深夜の時間帯、殆ど人の気配がない午前2時前後でしょうか?、セダンタイプの車両で会社の前の道路を何度か往復しており、その際にしきりに様子を確認しているようで、暫くしてからまた戻ってきて、車を降りたかと思えば、一瞬でレンガを投げつけてすぐに車内に戻り、急発進をしてその場を後にしています。

また、車内には3名が搭乗しているのが確認できましたので、単独犯ではなくて、確実に複数の人物が計画的にこの犯行を実行しているのが分かります。

ただし、この防犯カメラ映像は極めて状態が悪いので、その人物の顔もベタで潰れており、いわゆる影のような物が動いているまでしか分からない為、残念ながら人物の特定を行うための要素が足りていません、また車両のナンバーも全てが白飛びしている状態ですから、全くナンバーの情報自体が映像からは得られません。

この様な状態ですから、ご依頼者様のご希望である人物の特定は難しいとの判断になり、車両ナンバーも映像内にデータとして記録されていないため、それの特定も難しいとの判断になったのですが、今回は映像を解析することにより、車種が特定できた事、3名の犯行であることが特定できた事、念入りに何回も下見をした上での犯行であると特定できました。

それをご依頼者様にお伝えすると、どうやら心当たりがあるようなので、後は警察を含めて、今後どうするかをご判断することになりました。人物の顔が判断できない、車両ナンバーが判断できない場合でも、鑑定を進めることにより、他の要素で加害者が判明することもあります。